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【YOUR TIME(ユア・タイム)鈴木祐】要約。時間不足を根本解決できる本!

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悩める人

部屋を片付ける時間がない。。。

「雑務に追われて、いつも時間が足りない。」「あー、もっと有意義なことに時間を使えたらな。。。」

こんなお悩みありませんか?

私もミニマリストを目指し始めた頃、部屋を片付ける時間を確保するのにとても苦労した覚えがあります。

そんな時間不足にお悩みの方に読んでいただきたい書籍が、

YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

ミニマリスト
しんご

著者は、
・約2000件の研究の調査
・国内外の専門家約20人からの見解を聴取
・職業や年齢の異なる幅広い層を対象とした効果検証
を経て、本書を執筆しているので信頼性は抜群!

です。

本書の内容を、一言で言うと

時間の概念そのものの理解を深めることで、時間不足の悩みを根本解決できる本

です。

私はこれまでに、時間術に関する書籍を30冊以上読みましたが、時間という概念をここまで深掘りしている書籍はありませんでした。

とても珍しく価値ある一冊だと思います。

そこでこの記事では、本書をベースに「時間の概念そのものを理解すること」にフォーカスして、

  • 時間の正体にせまる!
  • 時間の認識について理解する

の2点について内容を整理してご紹介していきます。

この記事をお読みいただくことで、時間の概念が理解でき、

これまで悩み続けてきた 時間がない! という問題の突破口がつかめる!

はずです。

それでは、要点をギュッとまとめてご紹介していきます。

本の概要説明

著者のご紹介です。

鈴木祐(すずき・ゆう)

科学ジャーナリスト。

10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ね、多数の執筆を手がける。自身のブログ「パレオな男」で心理、健康、科学に関する最新の知見を紹介し続け、月間250万PVを達成。近年はヘルスケア企業などを中心に、科学的なエビデンスの見分け方を伝える講演なども行っている。

著書に『最高の体調』『科学的な適職』『ヤバい集中力』『進化論マーケティング』他ベストセラー多数

出典:鈴木祐. YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

鈴木祐さんのブログ「パレオな男Twitterへのリンク

目次です。

はじめに

序章  時間術の罠に気づく
第1章 時間の正体を知る
第2章 未来をやり直す
第3章 過去を書きかえる
第4章 効率化から解き放たれる
終章  退屈を追い求める

おわりに

出典:鈴木祐. YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

具体的なテクニックが満載なので、是非手に取ってみて下さい。

それでは、本題に移ります。

時間の正体に迫る!

まず、時間の正体を次の3点からあばいていきましょう。

  1. 現在から過去と未来を推定する
  2. 未来を予期し、過去を想起する
  3. 時間の流れは、単なる錯覚である

❶ 現在から過去と未来を推定する

かなり抽象的な話なので、具体例を使って整理してきましょう。

例えば、巨大なビルが解体され、瓦れきの山が出来上がったとします。

この光景を見たとき、我々の頭の中では、

  1. 瓦れきの山を見て、瓦れきに関する情報を思い出す(=現在)、
  2. 瓦れきの山はもともと建物だった確率が高いと推定する(=過去)、
  3. 今後も同じ状態が続く確率が高いと推定する(=未来)、

という順序で思考が巡ります。

瓦れきの山という現時点の情報を基に、現在の前後にあたる最も確率の高そうな過去と未来をそれぞれ推定されました。

このように、よくよく考えてみると、

過去」や「未来」というのは、「現在」から導き出された推定に過ぎない、

と言えそうです。

❷ 未来を予期し、過去を想起する

また、本書では、「未来」と「過去」について、「予期」と「想起」というメタファー(比喩)が使われています。

  • 未来 = いまの状態の次に起きる確率が高い変化を、脳が「予期」したもの
  • 過去 = いまの状態の前に発生した確率が高い変化を、脳が「想起」したもの
出典:鈴木祐. YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

つまり、先ほどの瓦れきの山の例に戻ると、

  • 瓦れきの山を見て、瓦れきに関する情報を思い出す(=現在)、
  • 瓦れきの山はもともと建物だった確率が高いと「想起(←推定)」する(=過去)、
  • 今後も同じ状態が続く確率が高いと「予期(←推定)」する(=未来)、

となります。

先ほどは、「推定」という言葉を使いましたが、過去については「想起」、未来については「予期」にそれぞれ置き変えて表現できます。

この「予期」と「想起」は本書のキーワードとなっていますので、しっかりとおさえておきましょう。

続いて、「予期」と「想起」という言葉も使いながら、時間の流れについても見ていきます。

❸ 時間の流れは、単なる錯覚である

上述したことを簡略化すると、次のようになります。

高確率な「過去」を想起 ←← 「現在」 →→ 高確率な「未来」を予期

「現在」を起点に、「過去」や「未来」が広がっていくイメージです。

そして、さらにこれが

頭の中で瞬間的に起きている!

という事実に着目すると、時間の流れについてもご理解頂けます。

脳内では、現時点の情報を基に、瞬時に現在の前後にあたる最も確率の高そうな過去と未来をそれぞれ想起し予期します。

そして、また次の瞬間には、未来だったものが現在に置き換わり、その前後で最も確率が高そうな出来事(過去/未来)を一瞬で補完(想起/予期)します。

そして、また次の瞬間には、、、

といった形で、

その瞬間の現在を基に、その前後(過去/未来)の補完(想起/予期)が、連続的に繰り返されます。

これが時間が流れている感覚を生み出しているんです。

つまり、

  • 人間の脳は、ある瞬間の現在情報をベースに過去と未来の確率を瞬時に計算(想起/予期)しており、我々はこの一瞬一瞬の連なりを時間が流れる感覚として認識している

という事です。

アニメ映画が数万枚の静止画からなり、これら静止画を高速で連続的に観ることで、まるでひとつながりで動いているように錯覚するのとそっくりです。

いかがでしょう。

かなり抽象的ではありましたが、時間の概念そのものについておぼろげながらもご理解いただけたのではないでしょうか。

時間の認識について理解する

続いて、さらに理解を深めるため、時間をどのように認識するかについて、次の3点をご紹介します。

  1. 時間の感じ方には個人差がある
  2. タスク中とタスク後で感じ方が違う
  3. 時間の感覚は地域差がある

❶ 時間の捉え方には個人差がある

お伝えした通り、過去や未来は、現在情報からの確率計算(予期/想起)で成り立っています。

ですので、

算数の計算が得意な人や苦手な人がいるように、「予期」は得意だけど「想起」が苦手な人、または、その逆タイプの人、といったように時間の捉え方には個人差が生まれます。

本書では、得意不得意をタイプ別に次のようにネーミングしています。

  • 予期の4タイプ: 禁欲家、容量超過、浪費家、無気力
  • 想起の4タイプ: 怖がり、自信家、楽天家、悲観主義

詳細は、本書を参考にして頂けくとして一部だけご紹介します。

・予期の中の「禁欲家」タイプ

将来の目標が明確で生産性が高いという特徴があります。

一方で、ストイック過ぎてゆったり余暇を楽しむといった事が苦手なので、度が過ぎてしまい、燃え尽き症候群を起こす危険があります。

頑張った後は、きちんと自分にご褒美をあげる事を計画しておく、などといった工夫が必要です。

・想起の中の「怖がり」タイプ

過去の出来事をネガティブに捉えがちです。

このため過去の嫌な体験が足枷となって、なかなか将来に向けた行動に踏み出せずにいることが多いです。

また、自分の能力が足りないことを知るのが怖い、と逃げ腰になってしまう事もあります。

こういったタイプの人には、自己効力感を高めるような対策が有効で、本書では「ネガティブ想起改善シート」と呼ばれる認知行動療法でも使われる手法などが紹介されています。

簡単にいうと、予想(想起)したことと実際とを書き出して見比べながら、想起の精度を上げていく手法です。

このように、それぞれのタイプに対して具体的な対応策がたくさん紹介されているので、是非本書を手に取り、参考にしてみて下さい。

❷ タスク中とタスク後で感じ方が違う

時間の捉え方として、「タスク中」と「タスク後」の2つに分けて考えてみましょう。

「タスク中」と「タスク後」で、次のような特徴があります。

  • タスク中: 楽しい体験の最中は時間を短く感じ、つまらない体験の最中は長く感じる
  • タスク後: 楽しい体験の後は時間を長く感じ、つまらない体験の後は短く感じる

例えば、

旅行中、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますが、旅行した後、非日常的な体験がたくさん思い出され、長くて充実した時間を過ごした気分になりますよね。

逆もまたしかりで、年末に1年を振り返った際、あっという間の1年だったな、と感じるのは、同じような事ばかりをして過ごしてしまった結果なのかもしれません。

このタスク中とタスク後の感覚については、比較的理解しやすいですね。

❸ 時間の感覚は地域差がある

時間の認識は地域によって異なる事も押さえておきましょう。

「クロックタイム」と「イベントタイム」2つのタイプがあります。

クロックタイム

昼食は12時、会議は2時に終わる、といった具合に時計の表示に従って生活をします。

日本人も基本的には、このクロックタイムで暮らしています。

効率的に作業するという観点では効果的ですが、時間に振り回されているような感覚になり、ポジティブな感情が湧きにくい傾向があるとされています。

イベントタイム

一方で、イベントタイムは、南米や東南アジアの文化圏で見らる時間感覚です。

その時々に起きるイベントに反応して過ごします。

日本人の感覚としては、時間にルーズな印象を持ちますが、こと「心の余裕」に関してはイベントタイムの方が有利です。

東南アジアへ旅行した事のある方は、日本では味わえない、リラックスしたゆとりのある感覚に癒された経験がある方も多いのではないでしょうか。

このように「クロックタイム」、「イベントタイム」ともにメリットとデメリットがあります。

クロックタイムに変調気味の我々日本人としては、例えば、

  • 平日は時計に従って、効率的に活動し(いつも通りクロックタイムで過ごす)、
  • 週末だけはイベントタイムで過ごして、リラックス(あえてイベントタイムを採用)、

というのも良い戦略の一つです。

私も実践中でおすすめです。

まとめ:時間を制し、時間不足を根本解決!

この記事では、次の2点を紹介させて頂きました。

・時間の正体にせまる!

  1. 現在から過去と未来を推定する
  2. 未来を予期し、過去を想起する
  3. 時間の流れは、単なる錯覚である

・時間の認識について理解する

  1. 時間の捉え方には個人差がある
  2. タスク中とタスク後で感じ方が違う
  3. 時間の感覚は地域差がある

いかがでしょうか。

かなり抽象的な内容ではありましたが、時間の概念を理解するお手伝いができましたでしょうか。

本書をお読みいただければ、時間の概念そのものの理解が深まり、

時間不足の悩みを根本解決できる!

はずです。

きっと片付けの時間も確保できますよ。

とてもおすすめの書籍です。

是非、手に取ってみて下さい。

はじめに

序章  時間術の罠に気づく
第1章 時間の正体を知る
第2章 未来をやり直す
第3章 過去を書きかえる
第4章 効率化から解き放たれる
終章  退屈を追い求める

おわりに

出典:鈴木祐. YOUR TIME ユア・タイム 4063の科学データで導き出した、あなたの人生を変える最後の時間術

参考に皆さんの感想も。

色んな気づきや学びがありますね。